秋の灯台巡りドライブ (その2、剱埼灯台編)
観音埼灯台を後にして、次の目的地「剱埼灯台」へ。
県道215号を剱埼灯台方面に左折。
少し奥へ入って行くと、離合できない程の道幅になってしまいます。
そしてMAP上では「鈴木商店」のある場所(現在は廃業している様子でした)の有料駐車場に駐車。
この日は釣り客の車がたくさん駐車してありました。
駐車料は¥500/日のようでしたが、「灯台を見に来た」と言ったら¥400にまけてもらえました。
駐車場からしばらく歩いて行くと、

剱埼灯台が見えてきました。
・・・実は駐車場に入る前から見えてるんですけどね(ノ´∀`*)
県道215号を剱埼灯台方面に左折。
少し奥へ入って行くと、離合できない程の道幅になってしまいます。
そしてMAP上では「鈴木商店」のある場所(現在は廃業している様子でした)の有料駐車場に駐車。
この日は釣り客の車がたくさん駐車してありました。
駐車料は¥500/日のようでしたが、「灯台を見に来た」と言ったら¥400にまけてもらえました。
駐車場からしばらく歩いて行くと、

剱埼灯台が見えてきました。
・・・実は駐車場に入る前から見えてるんですけどね(ノ´∀`*)

遠くから見ても大きい灯室なのが確認できます。
灯室の窓枠が3段なので、2等以上のレンズが収まっているはずです。
(2等レンズなのは承知の上)

そして「剱埼灯台」に到着。

三浦半島3灯台の一つで、明治4年に初点した由緒ある灯台です。
条約灯台(江戸条約)の5番目であり、日本で7番目の洋式灯台です。
設計は御馴染みの「リチャード・ヘンリー・ブラントン」。
剱埼灯台は、ブラントンの設計としては3番目の灯台です。


観音埼灯台同様の美しい8角塔型。
ブラントンが設計した初代の灯台は、2代目観音埼灯台と同様に1923年(大正12年)3月15日の関東大震災で倒壊してしまいました。
現在の灯台は、大正14年7月1日に再建された2代目です。
初代の剱埼灯台は石造だったそうです。
当時の姿の写真等は見つけられませんでしたが、ブラントン設計の3番目の灯台と言う事と、1番目の樫野埼灯台(改修前)や、4番目の江埼灯台と同じく、灯高が低い大型石造灯台である事から、樫野埼灯台や江埼灯台と似た構造だったのではないかと想像できます。
また剱埼灯台は、観光地化されていない灯台なので、とても静かです。
灯塔自体も自然の景観に溶け込んでいて、実に良い雰囲気です。

剱埼灯台の初点プレート。
「剱埼灯台 初點 明治四年一月十一日 震災改築 大正十四年七月一日」
2代目の初点プレートですね。
初代のプレートは灯塔の中かな?


レンズを見るため南側に。
2等フレネル式3面レンズですね。
出雲日御碕灯台の1等レンズと同様の構成です。
「複合群閃白緑互光 30秒毎に白2閃光、緑1閃光」と言う灯質なので、大レンズ1面が緑色光、小レンズ2面が白色光ですね。

東側に回ってみると、お?

こんな所にも初点プレートが!

「ILLMINATED 1st MARCH 1871 明治四年辛未(かのとひつじ)正月十一日 初點」
紛れも無く初代の初点プレートです。
ちゃんと見られる所に付けてくれているのが嬉しいですねぇ。

東側から見ると2面の小レンズが見えています。

その場所から房総半島を。
先端の方を見てみますが、地形的に野島埼灯台は見える訳無いですよね。
剱埼灯台と対になる「洲埼灯台」は見えているはずですが、どの辺りか解りませんでした。

おお、この角度がカッコエエわぁ♥(*゚∀゚)=3
しかし初代初点プレートが付いている構造物、両脇に階段があるのに入り口らしき物が見当たりません。
元々はあったのかもしれませんが、埋められてしまったのでしょうか?

こちら側からレンズを見ると、大レンズ側にグリーンのアクリル板が見えますね



周囲から。


お、南側から大レンズが見えそうだ。
さすがに2等の真円形レンズは迫力がありますね。
間近で見てみたいところですが、剱埼灯台では、海の日、灯台の日近辺の一般公開はしていないようです。
自分が見てきた所で、真円の2等レンズを使っている灯台と言うと、野島埼灯台と尻屋埼灯台ぐらいかな?
野島埼灯台は参観灯台ですが、灯室からレンズが良く見えない構造だったし、尻屋埼灯台は年1の一般公開はされているようですが、いかんせん遠いしなぁ・・・('A`)
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☆剱埼灯台概要
塗色・構造: 白色 八角塔形 コンクリート造
塔高 : 16.9m
灯火標高 : 41.1m
レンズ : 第2等フレネル式 (3面回転式閃光レンズ)
灯質 : 複合群閃白緑互光 30秒毎に白2閃光、緑1閃光
実効光度 : 450,000cd
明弧 : 207度から75度まで
光達距離 : 白光17海里(約31km) 緑光18海里(約33km)
初点灯 : 1871年3月1日(旧暦明治4年1月11日)
所在地 : 神奈川県三浦市南下浦町松輪
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こういった観光地化されていない静かな灯台も良いものですね。
観光客が多い灯台も華やかで良いですが、こういう静かにたたずむ雰囲気も悪くないです。
しかし観光地化されていないおかげで、若干困難な道程ですがW
前記の通り、釣り客や、地元の農家の方の車が意外と通るので、大きな車で行く時は注意が必要です。
実はこの日、この細い道を消防車に追い立てられました(´;ω;`)
道を譲ろうにも、譲るスペースが無いっての!ヽ( `Д´)ノ
なんでも岬奥の倉庫(だったかな?)で蜂の巣を焼いていて、ボヤを起こしたと言う事でした。
蜂の巣は燃えやすいから注意しなくちゃ。
*城ヶ島灯台編も一緒に書くつもりでしたが、少々長くなってしまったので分ける事にします。
(城ヶ島灯台編 へ続きます。)
COMMENT
by 山口孝志穂
いいねぇ~
恵藤憲二朗と申します by 恵藤憲二朗
恵藤憲二朗と申します
この日記はためになりますね。
また来ます。
この日記はためになりますね。
また来ます。
ありがとうございます。 by ぬーぽん
とても嬉しいコメントをいただき、ありがとうございます。
灯台の歴史等については、まだまだ勉強不足な所もありますので大変恐縮です。
気が向いたらまた見に来てくださいね。
灯台の歴史等については、まだまだ勉強不足な所もありますので大変恐縮です。
気が向いたらまた見に来てくださいね。
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⇒ 黒狸 (11/02)
⇒ ぬーぽん (01/02)
⇒ 亜波羅 (01/02)
⇒ ぬーぽん (12/12)
⇒ 恵藤憲二朗 (12/10)
⇒ 山口孝志穂 (11/22)
⇒ ぬーぽん (12/31)
⇒ 亜波羅 (12/31)
⇒ ドラさん (09/29)
⇒ ぬーぽん (05/28)